エーカムとは宇宙の子宮
—ヒラニャ・ガルバの聖なる住処
ゴールデン・オーブの宇宙知性現象
エーカムはただ建造物ではありません。エーカムは神秘的なパワーハウスであり、宇宙エネルギーが強力な場をエーカムの内部に作り出します。エーカムの中心には、宇宙知性(ディバイン)の現象、つまりゴールデン・オーブ現象またはヒラニャ・ガルバがあります。エーカムは、パワフルなヒラニャ・ガルバが住まう地上で唯一の場です。様々な信条を持つ人々がエーカムの聖処に入り、ヒラニャ・ガルバとつながると、個人的な宇宙知性(ディバイン)の超越的な体験をします。
エーカムは、800年前に啓示された設計を基にして建てられました。3次元のスーリヤ・ヤントラとして建てられたのです。毎朝、太陽の最初の光がエーカムのアムルタ・カラシャに差すと、天体エネルギーがこの神聖な地の隅々まで満ちます。
エーカムであなたに何が起こるのでしょうか?
エーカムでは、ヒラニャ・ガルバから生まれたディバインをあなたが信じる姿で直接、体験します。あなたは自分の個人的な宇宙知性(ディバイン)につながり、人生が宇宙知性によって導かれていきます。苦しみの状態から解放と自由へ、喜び・愛・つながりへ、分離から一なることへ、目覚め・悟りへと導かれていきます。
ゴールデン・オーブ現象ヒラニャ・ガルバと
エーカムディクシャのストーリー
エーカムの中心には、ディバインの現象、つまりゴールデン・オーブ現象またはヒラニャ・ガルバがあります。ヒラニャ・ガルバについて初めて記されたのは1万年前、世界最古の聖典であるリグ・ヴェーダです。古代の人々は、宇宙の創始について神秘的な体験をしていました。彼らは、目に見える宇宙全体と、目には見えない宇宙に無数のロカ(Lokaa)を見たのです。それらは全て、輝かしい「宇宙の子宮」から生まれたものでした。サンスクリット語では、この宇宙の子宮のことを「ヒラニャ・ガルバ」と呼びました。宇宙の子宮、すなわちヒラニャ・ガルバは、その中に全て—つまり、時空、物質、エネルギー、意識—を包んでいます。このヒラニャ・ガルバが爆発して、私たちが今日知る宇宙が存在するようになったのです。これはビッグバン理論でも説明されていることです。
創造のプロセスでは、「一なるもの」から「多」が現れました。この「一なるもの」が空の天体となり、また重力、磁力、電気、時空といった、物理学の様々な力になりました。ヒラニャ・ガルバこそ、熱、光、音といった、エネルギーの様々な形になったのです。このヒラニャ・ガルバから、生命が生み出されたのです。宇宙は現在、135億年という歳月を重ねています。宇宙は今、中年期に相当し、これから「多」がまた「一なるもの」になり、再びヒラニャ・ガルバに戻っていくのです。それは、「一」が「多」となり、「多」が「一」となるという宇宙の流れなのです。古代の人々は、ヒラニャ・ガルバを体験したり、ヒラニャ・ガルバの様々な形の表れとして、多数の神や女神を見たりしていました。
ヒラニャ・ガルバから現れたディバインの最初の象徴の姿が「プラジャーパティ(Prajapathi)」と呼ばれることを知っている人は、世界でもあまり多くはありません。プラジャーパティという言葉は、「万物の創造主」または「万物の主」という意味です。プラジャーパティは、数千年の歴史を持つヴェーダの時代に存在していた、ディバインの名です。他の神々はそのずっと後に生まれました。人々が寺院を建てる頃には、ヒラニャ・ガルバもプラジャーパティも、忘れ去られてしまいました。そのような訳で、古代の人々が持っていた、この偉大で素晴らしい体験を称えるための寺院も、儀式も、もはや現存していないのです。このヒラニャ・ガルバは、シュリ・バガヴァンが3歳の時に彼のもとに現れました。シュリ・バガヴァンは何年もの間、ヒラニャ・ガルバに向けてマントラを詠唱しました。年月を重ねるにつれ、シュリ・バガヴァンは、ヒラニャ・ガルバが人類の祈りに応えるため、そして人類を覚醒させるために現れたことを理解しました。また、シュリ・バガヴァンは地球に現象が起きることを知っていたのです。シュリ・バガヴァンが21歳になった時、ヒラニャ・ガルバのビジョンは突如として消えました。
エーカムディクシャの始まり
それからおよそ20年後、この現象がシュリ・バガヴァンが開いたジーヴァシュラムという学校に再び現れました。ある日、シュリ・バガヴァンの息子であるシュリ・クリシュナジのハートに壮大な黄金色をした存在が現れたのです。シュリ・クリシュナジはその当時、11歳でした。「あなたは誰?」とシュリ・クリシュナジが尋ねると、その存在は、なんと「プラジャーパティ」と名乗ったのです。シュリ・クリシュナジは、この存在と会話したりし、素晴らしいつながりを持ちました。この存在は、高次の世界への神秘的な旅に連れて行ってくれたり、過去生を見せてくれたり、人々を癒したり、自然の中で様々な奇跡を起こしたりしました。この黄金の存在は、しばらくしてから黄金の球体、つまりヒラニャ・ガルバへとその姿を変えました。シュリ・クリシュナジがこのことを父親であるシュリ・バガヴァンに話したところ、バガヴァンは自分が何年間もマントラを唱えていたヒラニャ・ガルバが、人類を助けるために息子のもとに再び姿を現したことがすぐにわかりました。いよいよ来たるべき時がおとずれたのです。シュリ・バガヴァンは、クリシュナジに「この体験を他の人々にも転写できるか?」と尋ねました。シュリ・クリシュナジは、そのやり方を深いところで知っており、ヒラニャ・ガルバのエネルギーを学校の生徒や父兄に転写しました。すると、転写を受けた人々は、意識が素晴らしい覚醒状態、つまりあらゆる伝統において賢者たちが達する意識状態となりました。これがエーカムディクシャの始まりです。
エーカムの神秘の秘密
神秘幾何学
エーカムの神秘的なフラクタル幾何学が地球のエネルギーを調和させる
バストゥ・プルシャ(Vasthu purusha)のマンダラは、惑星の動きと宇宙の力を合わせて建築された、形而上学的な図形です。エーカムのユニークな幾何学図形の構造は、フラクタル要素を生みます。フラクタルとは、幾何学的な形やカーブで、素晴らしい視覚的な魅力や美を備えているため、優れた美的魅力を創り出します。
シュリ・チャクラ(SRI CHAKRA)
エーカムの心臓部にあるマンダラの王。意識を拡張し、幸運をもたらす
エーカムの聖処には、世界最大のシュリ・チャクラがあります。シュリ・チャクラは、人体にある様々なチャクラ、つまりエネルギーセンターの象徴でもあります。シュリ・チャクラには互いにつながった9つの三角形があり、中心の点はビンドゥとして知られています。霊的な求道者の旅は、底辺からこのビンドゥに到達することです。ビンドゥは宇宙、つまり宇宙意識と一体になることを象徴しています。シュリ・チャクラは否定的な波動を取り除き、素晴らしい幸運と豊さをもたらしてくれます。
スーリヤ・ヤントラ・マンダラ
3次元のエネルギー・ヴォルテックスとして建てられたエーカムは、太陽から探究者に宇宙の光輝を引き寄せる
エーカムの構造は、3次元のスーリヤ・ヤントラ・マンダラとして設計されています。このマンダラは、太陽の神秘のエネルギーを探究者の霊体に引き込む古代の幾何学であり、リーダーシップや輝き、才気、活力を授けてくれます。金属や合金製のアートワークは、古代金属学の原理と製造過程を詳細に記した、シルパラトナ・コーシャ(shilparatna kosha)などのサンスクリット語の記述に基づいて作られています。エーカムは、古代ヒンドゥ寺院の建造物の研究を基に造り出されました。すなわち、設計と建築の科学であるバストゥ・サシュトラ(Vastu Sashtra)と、比率イメージの配置の背後にある科学のシルパ・サシュトラ(Shilpa Sashtra)、およびリズミカルなパターンとバリエーションの科学であるナトゥヤ・サシュトラ( Natya Sashtra)を組み合わせたものです。これらの科学には重複したリズムがあり、具体的な数学的な形と建造物の視覚的構造となったのです。
黄金比
エーカムの比率と割合が覚醒への旅を支える螺旋エネルギーを生み出す
エーカムの数学的次元は、1:1.618の黄金比です。黄金比とは、植物の葉の配列のように、私たちの周りの自然の中に存在しているパターンです。黄金比は黄金の螺旋エネルギーを作り出し、瞑想者にインパクトを与え、彼らの意識をより高い状態に引き上げます。エーカムには八角形をした階段が8つあり、求道者たちが最高階にある聖処を目指して、階段を注意深くゆっくりと上っていくにつれ、彼らのチャクラを目覚めさせ、存在のより高次の次元に意識を上昇させます。また、エーカムは、グリッドラインが交差していない地面に建っているため、無限のエネルギーが求道者たちに流れ込みます。だからこそ、エーカムは、エネルギーや超越的な体験を生み出すところであるとともに、それらを増幅するところなのです。
アムルタ・カラシャ(AMRUTHA-KALASHA)
古代のアンテナは聖処に宇宙エネルギーを引き込む
エーカムのそれぞれの尖塔の先端にあるアムルタ・カラシャ(ポットのような構造)は、無限、反映、全体性を象徴するものです。カラシャの先にはビンドゥ(私たちの創造の全エネルギー)を表す小さな穴があり、宇宙のエネルギーが流れ込むようになっています。カラシャは神聖なマントラの詠唱や儀式によってエネルギーが活性化されます。大変強力な活発かつ動的エネルギーを聖所に形成するカラシャと、尖塔との組み合わせなのです。
エネルギー浄化
否定的な生体エネルギーが肉体から解消され、肯定的な宇宙の光輝が肉体ー心ー意識に流れ込む
「コラム(Kolam)」と呼ばれる、円形の聖なるパターンが各入り口の扉近くに彫られており、それによって身体の否定的な生体エネルギーが浄化され、微細なエネルギーの通路に身体が開かれていきます。また、建物の東西南北は、4種類の大理石の動物の顔で示されています。その横を求道者が歩く時、それぞれ特定のエネルギーを注ぎ込むためのものです。南の「シンハ・ムカ」(Simha-Mukha、ライオンの顔)は守護と豊かさを、西の「アシュヴァ・ムカ」(Ashva-Mukha、馬の顔)は快楽と力、北の「ガジャ・ムカ」(Gaja-Mukha、象の顔)は智恵と奉仕への願い、東の「ゴー・ムカ」(Go-Mukha、牛の顔)は覚醒とムクティ、つまりアトマ・サクシャカーラ(atma sakshatkara)を象徴しています。エーカムの周りには水路があります。エーカムでの瞑想エネルギーの反射が水路の水に反響し、その周り全体に素晴らしい波動を生み出しています。
聖なる建築
エーカムの構造自体が現象であり、それによって意識に影響を与え、超越的次元に引き上げることができます。ここで瞑想したり、プロセスを行うことは、あなたの意識をワンネスへと引き上げるパワフルな場の一部となるということです。
現象の住処
この意識の神秘の領域は、スーリヤ・ヤントラの三次元の投影です。スーリヤ・ヤントラは古代の大変パワフルな幾何学形で、現象の住処として作られました。
驚嘆すべき建築
エーカムはインドの驚嘆すべき建築の一つです。エーカムは、チェンナイから北に80キロ離れた南インドの東海岸に位置する、ヴェリコンダ山脈ふもとの広大に開けた平原に荘厳にそびえています。
地球のエネルギー・グリッド
エーカムは、42エーカーの土地に立つ、高さ32メートルの建造物です。地球のグリッドライン、つまりエネルギーラインが交差し、高いエネルギーレベルを作り出す場所に位置しています。
発電所
エーカムはエネルギーの発電所であり、その周囲の堀では水が時計回りに循環しています。瞑想によって生み出された波紋は、求道者たちがこの水路をまたいで建物内部に進むと、彼らの有害なエネルギーを内部から中立化します。
脳と意識に影響を及ぼす
四方向の対角線上には、芸術的な彫刻が施された滑らかな手すりを備える八角形の階段があり、宇宙の静的・動的エネルギーを調和させます。そして、そのエネルギーを人体に伝え、神秘のチャクラ、ひいては脳の様々な部分を活性化します。
四つの根本的な探求
建物の東西南北は、4種類の動物の顔や頭が大理石に彫られています。その横を求道者が歩く時、それぞれ特定のエネルギーが求道者たちに向けられます。
高まった状態
古代原理であるバストゥ・プルシャ(Vasthu purusha)に基づいて建築されたエーカムは、地面のグリッドライン、つまりエネルギーラインが交差する場所に位置し、高められたエネルギーレベルを生成しています。